スパイスとハーブはいろいろな形状に加工され、いろいろな形で利用されています。
店頭でも、同じ種類のスパイスとハーブでも違う形状のものが売られていると思います。
スパイスとハーブがどのような形状に加工されて、それぞれの形状のものがどのように使われるかを知ることで、料理への使用範囲が広がりますので、ぜひ理解していただければと思います。
スパイスとハーブの形状
スパイスとハーブがどのような形状に加工されて売られているのか、順を追って場合わけで見てみたいと思います。

このように、大きく分けて「フレッシュ、ドライのホール、あらびき、パウダー」の4種類と、それ以外のものは「その他」として、計5種類に分けられます。
フレッシュのスパイスとハーブ
わさびやにんにく、しょうがのように生のまま刻んだり、おろしたりして使うもの、パセリやバジル、ルッコラのように生食するものなど、乾燥させていない、生のスパイスとハーブです。
爽やかで青々とした香りを楽しみたいとき、サラダなどで生食したいときにフレッシュで利用します。
ホールのスパイスとハーブ
乾燥させ、粉砕せずにそのままの大きさの、または大きいものは使用できる程度の大きさに切り分けたスパイスやハーブです。
ドライの3つの中で、最も香りは出にくいですが、反対に保存中の香りの損失も少ないのがホールです。
煮込む、漬け込む、と言った時間をかけて香りを付けるような料理に用いられます。
また、ホールを粉砕した直後の香りが良いことから、調理の仕上げや食べる直前に、ミルなどで粉砕して使うことも多くあります。
あらびきのスパイスとハーブ
ホールを粗く粉砕し、粒度を整えたものがあらびきです。
ホールより香りが出やすく、大きさも整えられているため、調理中に使ったり、下ごしらえに使ったりします。
また、はっきりと目に見える大きさのため、見た目のアクセントとして使うこともあります。
パウダーのスパイスとハーブ
あらびきよりもさらに細かく粉砕したものがパウダーです。
ドライの3つの中で、使った瞬間に最も香りが立ちやすいですが、反対に保存中の香りは最も損失しやすいです。
加えた直後から香りが立つので、料理の仕上げや食べる直前に使ったり、非常に細かいので下ごしらえで混ぜ込んだり、まぶしたりして使います。
その他
厳密にはスパイスとハーブではなく、スパイス・ハーブ加工品となりますが、ペーストや液体、抽出物、他の食品と混ぜ合わせるなど、スパイスとハーブを加工して利用するものが当てはまります。
ゆずこしょうや豆板醤のようにスパイスとハーブに調味料などを混ぜて加工したもの、ラー油のように油に抽出したものなど、いろいろなものがあります。
スパイスとハーブの形状 まとめ
スパイスとハーブはいろいろな形状で利用されることを理解して頂けたと思います。
どのような料理に、どのようなタイミングで、どのような形状のスパイスとハーブを使えば良いかを理解することで、より幅広く、より上手にスパイスとハーブを使えるようになります。