- 別名 黒コショウ
- 科名 コショウ科
- 利用部位 果実
- 原産地 インド
- はたらき 香り付け、辛み付け
- 主な用途 肉、魚
- 主な成分 ピペリン、α-ピネン
コショウは「スパイスの王様」と呼ばれ、世界中の様々な料理に使われています。日本でもとてもメジャーなスパイスの1つで、塩こしょうという形の調味料として使われることが多いです。
コショウには、ブラックペッパーのほかに、ホワイトペッパー、グリーンペッパー、ピンクペッパーという製造方法などが異なる種類があり、食材や料理、調理方法などによって種類や形状の異なるコショウが使い分けられています。
ブラックペッパーの特徴
ブラックペッパーの製法
ブラックペッパーは、コショウの果実が熟す前に収穫し、緑色の皮ごと天日乾燥させたものです。乾燥させる前は緑色ですが、乾燥させた後は黒い色をしています。
コショウは皮に強い香りと辛みが含まれるため、皮ごと乾燥させるブラックペッパーはその他の製法のコショウの中でも、香りも辛みも強く含まれています。
ブラックペッパーの産地
ブラックペッパーはインド原産のスパイスですが、インドネシアやマレーシア、ブラジル、カンボジアなど、熱帯地方各地で栽培されています。
栽培される場所によって、風味が異なるため、用途によって異なる産地のブラックペッパーが使い分けられることもあります。
ブラックペッパーの使い方
日本では「塩こしょう」という形で使われることが多いですが、他の国や地域ではコショウ単独として、目的によってさまざまな形で使われるようです。
強い香りと辛みが特徴で、風味の強い食材(肉や魚、チーズなど)と相性が良いです。肉や魚の臭み消しとして下ごしらえに使ったり、料理の香り付けに使ったりします。
また、色や風味の穏やかな食材や料理のアクセントとして、食べる直前に挽いて振りかけて使うこともあります。
コショウは香り付け、辛み付け、臭み消しなどのはたらきがあり、下ごしらえ、調理中、仕上げ、食べる直前など、目的によって使うタイミングも変わります。
また、ホール、あらびき、パウダーなど、目的によって、さまざまな形状で使われるのもブラックペッパーの特徴です。
ホール | あらびき | パウダー |
ホールはじっくりと香りと辛みを引き出して使うため、煮込んだり、漬け込んだりする料理に使われることが多いです。食べる直前にミルで挽いて使うこともあります。
反対に、パウダーは香りや辛みがすぐに感じられるため、食べる直前に振りかけたり、細かい形状を生かして食材にまぶしたり、まんべんなく混ぜ込んだりして使います。
あらびきは中間的な特徴があるため、ホールとパウダーの両方と同じように使われます。パウダーより大きく粒が目に見えるため、料理の見た目に使われることも多いです。