スパイスとハーブの基礎知識の中で、「スパイスとハーブの主なはたらきは、香り付け・辛み付け・色付け・臭み消し、の4つ」だとお話しさせて頂きました。
この4つのはたらきを最大限に活かすためには、スパイスとハーブを適切に保存することが必要不可欠です。
不適切な保存方法によって、香りがなくなってしまったり、色があせてしまったりします。
そうすると、料理へのはたらきも減ってしまいますので、スパイスとハーブをよりおいしく、より楽しく利用するためにも、ぜひ適切な保存方法をしっかりと覚えてください。
「スパイスとハーブのはたらき」をまだご覧になったことがない方は、先にこちらを見ていただくとより理解が深まるかなと思いますので、ぜひこちらもご覧ください。
スパイスとハーブの天敵
スパイスとハーブの力を失わせてしまう、天敵と言えるものが3つあります。
それは、
- 光
- 熱
- 湿気
の3つです。
商品パッケージにも「直射日光や高温多湿を避け、冷暗所で保存してください」と記載されていますね。
この3つを避けて保存することで、スパイスとハーブの劣化を遅くし、香りや色があせてしまうことを少しでも抑えることができます。
それでは、それぞれの避け方について、詳しくお話ししていきます。
光を避けて保存する
スパイスとハーブは直射日光が当たらない場所で保存しましょう!
光を避けて保存するためには、光を通さない容器で保存するか、光が届かないところで保存するか、のどちらかです。
スーパーで買えるスパイスとハーブは多くが透明のビンに入っていますので、わざわざ光を通さない容器に移すのは面倒ですよね。
なので、光を避けて保存するためには、光が届かないところで保存するのが良いと思います。
よく使うものはキッチンに出したままの方が楽に使えますが、蛍光灯の光でも劣化は進んでしまいますので、使い終えたら光が届かない暗所にしまいましょう。
しまう場所がないという方は、キッチンの上でもビンのまま保存せず、ビンごと缶などの光を通さない容器に入れて保存しましょう。
熱を避けて保存する
スパイスとハーブは熱がかからない場所で保存しましょう!
キッチンで一番の熱源は、コンロから出る熱です。
キッチン上で保存する場合は、コンロの近くを避けて保存しましょう。
調理中もコンロ熱から離れたところに置き、鍋やフライパンにふりかけるときも、上からではなく、別の容器に取り出してから使用しましょう。
湿気を避けて保存する
スパイスとハーブは容器のふたを閉めて保存しましょう!
湿気を避けて保存するためには、できるだけ密閉して保存することが大切です。
蓋を開けたまま保存したり、しっかり閉めずに保存したりしてしまうと、隙間から湿気が出入りして、スパイスとハーブの劣化が進んでしまいます。
市販のスパイスとハーブの容器では完全に密閉することは難しいので、しっかり閉めることを意識して保存しましょう。
また、料理に使う際に、加熱中のフライパンや鍋の上からふりかけて使うことで、調理中の湯気を吸ってしまうこともあります。
料理に使用する際には、別の場所でスプーンや小皿に取り分けてから使用するようにしましょう。
まとめ
スパイスとハーブの天敵は「光・熱・湿気」の3つです。
これらを避けて保存することで、スパイスとハーブのはたらきを充分に活かすことができます。
完璧な保存は難しいと思いますが、少しでも劣化を少なくして、よりおいしく、より楽しくスパイスとハーブを利用できるように保存しましょう。